最新ガールズコレクション事情(モデル分布図付き)

友人のお店で2次会をやるというので
ちょっとガールズコレクションについて調べてみました

若い女性にはホント圧倒的人気のコレクションなんですね

こんな記事がありました
超長文です

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090326-00000001-trendy-ent

蛯原友里、押切もえ、マリエ、吉川ひなのスザンヌ…
「福岡アジアコレクション(FACo)」開催



 20代女性たちに圧倒的な人気を誇る、「リアルクローズ(現実性のある服)」のファッションイベントは、すでに春・秋の開催が定番化しつつある。

 パイオニア的存在の「神戸コレクション(神コレ)」、最高動員数を誇るファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(TGC)」、TGCの妹版「渋谷ガールズコレクション(SGC)」。これらはいずれもターゲットや取り扱うファッション(一部重複あり)は違うが、女性ファッション誌で活躍する人気モデルたちが人気ブランドの最新コレクションを着て、ランウェイと呼ばれる長い花道を歩くという、ファッションショー形式である点は同じ。さらにいずれのイベントも豪華なサプライズゲストの登場やアーティストがライブを行うという点まで共通しており、おそらく多くのビジネスパーソンたちは、場所が違うだけで基本的には一緒なのでは?と思っていることだろう。

 そして今回、この「リアルクローズのファッションコレクションブーム」の波が、ついに福岡にまで飛び火したという。

 それが、3月22日(日)、福岡国際センターで7000人以上を動員した「福岡アジアコレクション(FACo)」だ。

 いずれのコレクションも「ファッションの拠点として」自分たちの都市を打ち出しているわけだが、福岡もその例に違わず「ファッションで福岡の街を盛り上げよう」、「福岡をアジアファッションの拠点として発信していこう」をテーマにしている。

 主催は福岡アジアファッション拠点推進会議。共催は福岡県、福岡市、福岡商工会議所という地元色の強いものになっている。企画制作はRKB毎日放送だが、「神戸コレクション」も大阪の毎日放送が制作。そう考えるとどうやら毎日放送系列はファッションに対して強く、深い理解があるように思える。

 FACoは、モデルの豪華さ(知名度・人気度)も話題になった。

 最大の話題は、ファッション誌「CanCam」(小学館)で大ブレイクした蛯原友里と押切もえの人気モデルツートップの参加だ。かつては「TGC」のメインとなる看板モデルだったが、2007年3月3日開催の「TGC 2007 Spring/Summer」を最後に、巨大コレクションでその姿を見ることはなかった(「CanCam」主催の読者向けコレクションイベントなどには参加していたのだが)。

 会場にはエビちゃんやもえちゃん見たさに地元福岡以外の九州全域はもちろん、東京から来たファンまでいた。

 さらに「ViVi」のモデルに加えてテレビで見ない日はないほど大活躍中のマリエ、圧倒的存在感で多くのファンを持つ吉川ひなの、タレント以外にもデザイナーとしての才能を開花させているスザンヌ、その抜群のファッションセンスと言動で人気のIKKO、小倉優子、相沢真紀、渡辺知夏子、エリーローズ、沙羅マリー、メロディ洋子、地元福岡の人気モデルの奈月やアナンなど総勢38名のモデルが参加した。

福岡の新進デザイナーにチャンスを与える「FACo」は地方ならでは

 「FACo」で注目したいのは、地域密着型イベントを打ち出したことだろう。

 「VIVAYOU」「VICKEY」「QUEENS COURT」などの国内人気ブランド以外に、地元福岡の7つのオリジナルブランドがデビュー。コンテスト(一般部門)に入賞した福岡発ブランド「Double」「NOISY KISS」などがコレクションでお目見えした。さらにスザンヌ、小倉優子、相沢真紀をイメージしたオリジナル作品を公募。コンテストで入賞した地元のデザイナーとタレントそれぞれのコラボ商品も制作され、会場にも展示。TGCはeコマースだけの販売だが、FACoはその場で実物の商品が購入できるというのも違うところだろう。

 また同コレクションの後援にはナショナルブランドを持つ大手企業だけではなく、世界から集めた天然石と天然石を使ったシルバーアクセサリー専門店「ストーンマーケット」といった、福岡に本社を持つ優良企業が参加。

 そして、チェ・ジュウ愛用ウエアのデザイナーによる韓国ブランド「KANGHEESOOK」、西海岸でブレイク中のバンコクのブランド「MICHELANGELO」などアジア各国からのブランドの参加もまた、福岡ならではだ。

エビ&もえの出演を実現させたFACoキーマンとTGCの新しい賭け

 さていまや「TGC」では見れない「蛯原友里&押切もえ」というキャスティングを実現したのが「FACo」のエグゼクティブプロデューサーであり、RKB毎日放送のメディア事業局コンテンツ開発部長の岩熊正道プロデューサーだ。

 「もえちゃんのファッション番組を担当していたご縁と、エビちゃんが福岡でモデルをしていたというご縁で、福岡をファッションで盛り上げるために協力してほしいとお伝えしたら快く引き受けてもらえました。来場者の皆さんにも大変喜んでいただき、集客的にも成功したので来年もぜひ開催したい」(岩熊プロデューサー)という。日本レコード大賞の審査員も務める敏腕プロデューサーと、蛯原友里&押切もえが所属する事務所スタッフとの信頼関係が、雑誌のしがらみなどをクリアしたのに違いない。

 しかしなぜエビちゃん、もえちゃんは「TGC」を卒業してしまったのか。専属モデルだった「CanCam」(現在は「AneCan(姉キャン)」専属)が独自にコレクションイベントを始めたために他のコレクションには出れなくなったとか、大物化した二人のスケジュールや出演条件が折り合わなくなったとか、噂は絶えない。いずれにせよ、生のエビちゃんやもえちゃんをコレクションで見たいというファンの要望は根強い。なにしろ読者イベントの当選確率は何千分の一というほどの人気なのだ。

 その「TGC」は今春、第8回目を迎え大きな賭けに出た。

 “史上最大級のファッションフェスタ! SPECIAL2DAYS”と銘打ち会場である国立代々木競技場第一体育館で2日間開催を行うことにしたのである。といっても「TGC」を2日間行うのではなく、初日が「TGC」で、2日目に妹分イベントである「SGC」を行うというものだ。正直、無謀だと思った。「SGC」はこれまでにも2回実績はあるが、収容人数3000人強の新木場スタジオコーストでの話。その約7倍の収容人数2万人の会場は少しばかり重荷だと思われた。ライブゲストの目玉である加藤ミリヤ人気でどこまで動員を伸ばすかというところだろう。

 筆者の予想では「TGC」が例年通り2万人超えで、「SGC」は集まっても1万人ぐらいではないか思っていた。しかし蓋を開けてみると「TGC」が新記録である延べ2万2800人(それまでの最高動員記録は第7回の延べ2万2700人)で、心配していた「SGC」に至っては延べ1万9800人だったのである。つまり2日間合計の動員人数は4万2600人。

 リアルクローズの聖地、渋谷で行った賭けが見事に当たったといえるだろう。まだ正式な統計は出ていないが、観客の層を見る限り、「TGC」と「SGC]両方に行った観客は1割にも満たないのではないかと思われる。その理由は双方に参加しているブランドやモデルが全く違うからだ。

朝青龍までモデルデビュー!TGC、SGCには今話題の人物が多数出演

 「TGC」はF1層(20代〜34才)を集客対象としており、参加ブランドは「ALBA ROZA」や「LIZ LISA」「LIP SERVICE」といった渋谷のリアルクローズが中心だ。しかし最近はジルスチュアートやティファニーといった海外ブランド、さらにはパートナーステージにユニクロも参加している。それだけ「TGC」がファッション業界において大きな影響力を持っているということだろう。

 モデルは山田優や香里奈、土屋アンナ、松本莉緒といった女優でも活躍しているメンバーを中心に、長谷川潤、佐々木希、藤井リナ、道端ジェシカ、マリエなどトップモデルが勢ぞろい。彼女たちが活躍するファッション誌は「ViVi」「Ray」「PINKY」「nonno」などさまざまで、ある意味、バランスよく満遍なく登場している。

 ゲストモデルには岩堀せり、後藤真希、SHIHO、鈴木えみ、平子理沙、吉川ひなの、若槻千夏など、世代に合致した、共感を呼ぶ女性たちが登場した。

 「SGC」は「TGC」の妹分イベントだけあって、ハイティーンから20代前半の女性・男性を集客対象にしている。参加ブランドで「TGC」と重なるのは「CECIL McBEE」のみで、「EGOIST」「Barbie」「dizzy」など「109」にテナントインしているブランドが中心だ。

 モデルは「SEVENTEEN」「Popteen」「BLENDA」「Cawaii」「JELLY」「Fine」「nuts」といったティーン向けの人気ファッション雑誌の面々。ティーンファッション誌は女性ファッション誌ほど競争がシビアではないのか、同コレクションは各媒体からモデルが出ていた。

 注目はスペシャルモデルとして登場したカリスマ、益若つばさ。彼女が出た雑誌や商品は爆発的に売れ「経済効果は100億円」といわれる。

 他に木下優樹菜、熊田曜子、南明奈、城田優、野久保直樹など今話題のメンバーが参加した。

 しかし会場をいちばん沸かせたのは横綱の朝青龍だろう。CM契約をしている炭酸飲料「ファンタ」(日本コカ・コーラ社)が、同イベントに協賛していることからモデルデビューが実現。朝青龍はCMで学生服を着て演じているモンゴルからの留学生「ファン太郎」としてステージに登場。約40mのランウェイステージを練り歩いた。人気アスリートがモデルとしてファッションコレクションに参加するのは、いままでにも新庄剛志(日ハム時代)や日本ハンドボール代表の宮崎大輔選手などいたが、現役力士としてはもちろん初めてである。

 最後に「神コレ」について。年齢で区別する明確な集客対象は設けていないが、神戸ファッションを愛するすべての女性が対象といえる。

 加藤夏希や桜井裕美、クリスティーナ、浦浜アリサ、土岐田麗子など神戸ファッションを象徴する「JJ」専属モデルが大挙出演しているのが特徴だ。ブランドは「DOUBLE STANDARD CLOTHING」「TOCCA」「Dear Princess」など上質で品の高いものが多い。「FENDI」など海外ブランドも参加している。「VICKEY」「QUEENS COURT」など「FACo」と共通するブランドも少なくない。

 以上のように「神コレ」「TGC」「SGC」「FACo」は開催スタイルは同じように見えるが、それぞれ集客ターゲットも参加ブランドも違う。観客は対象年令や参加ファッションの好みをよくチェックして、自分にふさわしいファッションコレクションを選べるということだ。だからこそ、もちろんこうしたリアルクローズコレクションが成立し、その影響力を増している。

 いずれも良きライバルとして、さらに福岡が加わったことで、各地の特徴を生かしながらまだまだ伸び、経済の活性化にもつながりそうだ。

(撮影・文/畠中 茂)